2008-01-01から1年間の記事一覧

第1話 「サヨナラ」ダケガ人生ダ

干武陵の漢詩「勧酒」「花発(ひら)いて風雨多し 人生 別離足る」を井伏鱒二は「ハナニアラシノタトエモアルゾ「サヨナラ」ダケガ人生ダ」と訳し名訳と称えられた。 次の漢詩は杜秋娘(としゅうじょう)の作品と伝えられている。「金縷(きんる)の衣(い)…

第2話 小三治師匠

平成十四年九月十九日は柳家小三治師匠の福岡における「独演会」が五十回目の記念の会となった。初演から実に二十三年の歳月が流れたのである。時に小三治師匠、弱冠四十歳の若さであった。この間テレビ西日本はずっと主催者であり続けた。その縁で話を続け…